被災地での火葬と現実

日々死者の数が増えて、心が痛む。
今日の日経新聞社会欄18ページに葬儀社が恐れていた事が書かれていた。
それは火葬が出来ず、土葬する事。そしてその墓地をどこに決めるか。
宮城県、岩手県では火葬場が破損された事は書いた。そして限りある火葬場の設備と燃料不足、電気容量不足の問題も。

亡くなった人たちの亡きがらは住民の引き取り手も 進んでいない。これは多くが犠牲になり、引き取り手も亡くなってしまったからでもある。我々も霊柩車の組合(社団法人である全霊協)から出動待機要請が届いた。
これらが備品だ
1車両につき、運転手2名、ストレッチャーも。車両はスタッドレスまたはワンタッチチェーンを装備。
緊急車両ステッカーは警察署より発行してもらう
制服(スーツ)、着替え下着、くつ下、防寒着、お金と小銭、
車両ステッカー、搬送体用腕章、神奈川県支部のゼッケンは支給、
衛星電話(所有している場合)、ケータイ、
緊急輸送報告書及び運賃、料金計算書、メモ用紙他、
発電機、照明器具、懐中電灯、携帯ラジオ、電池、トイレットペーパー、
二日分くらいの飲料水、食料、ティッシュ、寝具、毛布、カイロ、
携帯燃料、スリッパ、シーツ、洗面具、タオル、サバイバルセット、
消毒薬、常備薬、救急セット、長靴、作業服、雨合羽、軍手、ゴム手袋、
ゴミ袋、サランラップ、・・・

葬儀社はサバイバル訓練を受けていないので現地へ行ってもきっと足手まといになるだけだろうと思うが、一番遺体の取り扱いに慣れている。葬儀社の社員も受け入れ態勢が整っていなければ何も出来ない。
更に遺体の取り扱いになれているからこそ落とし穴になる。

阪神淡路大震災の時も要請が出て、大勢が被災地へ向かって作業をした。
我々は通常通り処置をしていたが、壮絶な状態で死を迎えた残された人たちには理解を超えていた。亡くなった人たちのご遺体を持ち出して安置所へ運ぶことも出来なかった。今回はその安置所すら倒壊して存在しない。
火葬を待つには数週間も掛かる。待っている間に雑菌が繁殖する。かと言って土葬を拒む人たちが大勢いる。それ以前に「どこに埋葬するか?」が先である。新しい墓地を作るにも場所を確保せねばならない。現状の墓地埋葬法を改めて改訂せねばならないが、そんな悠長な事を言っている暇はない。

手伝いに行く葬儀社も 何をしたらよいのか迷っている。
今、出来ることは納体袋(ご遺体を入れる袋)を大量に被災地へ送る事だ。

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